登録手続きと実費を正確に押さえて、スムーズにスタートしよう
1. 合格しても、すぐに「行政書士」と名乗れるわけではない
行政書士試験に合格しても、業務を行うには行政書士会への登録が必要です。
特に神奈川県では、登録費用が全国でも高額な部類に入るため、事前に正確な情報を押さえることが重要です。
2. 登録先は「神奈川県行政書士会」
神奈川県に住所を有する方は、神奈川県行政書士会に登録申請を行うことになります。
また、登録後は自動的に「支部」に所属することになります(支部会費あり)。
3. 神奈川県で登録にかかる費用【2025年現在】
費目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
登録免許税(法定費用) | 30,000円 | 日本行政書士会連合会に納付 |
登録手数料 | 25,000円 | 神奈川県行政書士会に納付 |
入会金 | 250,000円 | 神奈川県行政書士会の会則に基づく金額 |
年会費(初年度分) | 48,000円 | 月額4,000円×12ヶ月(変更あり) |
支部会費 | 支部ごとに異なる | 月1,000〜3,000円前後が一般的 |
証票発行手数料 | 約3,000円前後 | 顔写真付証票の作成費用 |
写真・証明書取得など | 数千円 | 戸籍抄本・住民票・写真代など実費 |
✅ 合計目安:約35万円〜38万円程度
支部会費や写真代などを含めると、概ね30万円台後半になるのが標準的です。
これは全国平均と比べてもかなり高い水準です(地方では15万円前後のケースもあり)。
4. 登録手続きの流れ(神奈川県版)
① 書類の準備
提出書類(主なもの):
- 登録申請書(所定様式)
- 履歴書(指定様式)
- 戸籍抄本(本籍地記載、3か月以内)
- 住民票(マイナンバー非記載)
- 身分証明書(本籍地の市区町村で取得)
- 誓約書等(行政書士会所定)
※必要書類や記載方法の詳細は、神奈川県行政書士会公式サイトに掲載されています。
② 登録相談・書類提出
神奈川県行政書士会では、事前の登録相談・書類確認を推奨しています。
指定日に書類を持参し、職員の確認を受けてから登録申請となります。
③ 書類審査・登録審査
- 行政書士会および日本行政書士会連合会にて審査
- 問題がなければ、**登録日(月1回程度の締切に基づく)**に名簿に登載されます
④ 行政書士証票・バッジの交付
登録完了後、行政書士証票(顔写真付きの身分証)と徽章バッジが交付され、
正式に「行政書士」として名乗り、業務を行うことが可能になります。
5. よくある質問(神奈川特化)
Q. なぜ入会金がこんなに高いの?
→ 会の設備維持費や研修制度の充実のため。実際、研修や広報活動が非常に活発な会です。
Q. 登録までにかかる時間は?
→ 通常は1〜2か月程度。書類不備がなければ比較的スムーズに進みます。
Q. 実務講習は受けないと登録できないの?
→ いいえ。登録にあたって実務講習は一切不要です。(任意受講は可能)
Q. 面談はあるの?
→ 神奈川県行政書士会では必須ではなく、支部によるようです。
主に登録相談での面談的な確認がある程度です。
6. まとめ:神奈川での登録は計画的に
- 登録費用の負担は大きいので、資金面の準備が必須
- 書類不備があると登録が遅れるため、事前相談や下調べが重要
- 正式に「行政書士」として活動するには、名簿登載と証票交付が必要
