40代でも“解き方”を体で覚えるための演習本

◆ インプットから「問題を解く力」へシフト

行政書士試験に向けた学習も中盤に差し掛かってくると、「知識はあるけど問題が解けない」という壁にぶつかります。私もLECの合格テキストで基礎知識を身につけたあと、次の段階として選んだのがこの『うかる!解法スキルマスター』シリーズでした。

この教材の特徴は、単なる問題集ではなく「どう考えて問題を解くか」「選択肢をどう切っていくか」といった解法の“型”を身につけることに重点を置いている点です。


◆ 民法と行政法、それぞれの使い方

■ 民法編

民法は範囲が広く、細かい事例に対応できる応用力が問われます。この教材では、問題の肢ごとに「正誤のポイント」を明確に示し、ひっかけパターンの見抜き方まで解説されていました。

特に40代から学び始めた自分にとっては、感覚ではなく論理で解く「型」を覚えるのに役立ちました。

■ 行政法編

行政法は“知っていれば解ける”知識問題が多い反面、似た条文・制度で迷いやすい。スキルマスターでは「条文知識をどう問題に活かすか」に焦点を当てており、選択肢の切り方トレーニングとして非常に有用でした。


◆ この教材が力になったと感じた場面

  • 模試や過去問で、「あ、これはあの型のパターンだ」と気づけるようになった
  • 時間が足りないときでも、選択肢の優先順位付けができるようになった
  • 問題を“なんとなく解く”から、“根拠を持って選ぶ”に変わった

◆ 40代の受験生へ伝えたいこと

この教材は、“量より質”のトレーニング本です。すべての問題を網羅しているわけではないですが、「解く力=合格力」に変えてくれる教材でした。

私のように、40代で久々に勉強を始めた方にとっては、“知ってるだけでは点が取れない”という現実を受け入れ、問題処理能力を身につける橋渡しになる一冊です。